一、通気性
瓦は曲線を描いたような形になっているので、野地板との間には隙間が出来る構造になっています。また、すべての瓦がくっついているわけではなく一枚一枚が組み合わせたようになっているので、瓦屋根には空気が自由に出入りでき、屋根裏にこもった熱気や湿気を追い出すことができます。
屋根全体の自然換気を瓦が果たしてくれます。
二、防水性
高温で焼き締められる瓦は硬く、吸水率も他の屋根材に比べ低いのが特長です。瓦に水が染みても雨漏りするという心配は全くありません。また形状も水はけの良い形になっており、水切りが良いのも瓦の特長です。
三、断熱性・耐熱性
瓦は温度差にも強く、断熱効果にも優れています。瓦屋根が通気性が良いのに加え、瓦一枚一枚の熱伝導が他の屋根材に比べ最も小さいという科学的な裏付けがあります。最近よく見られるガルバリウム鋼板、その熱伝導率は実に瓦の153倍!瓦屋根は冷暖房効果の高い家を作ります。
四、強度
瓦は屋根に人がのぼっても、割れたりひびが入ったりすることはまずありません。積雪地帯の豪雪にも耐えられる強さをもっています。
五、遮音性
瓦屋根は激しい雨さえ気にならないほど、物音を吸収してしまいます。静の日本家屋の様式を、瓦は支えています。
六、耐久性
高い対候性能に加え、酸・アルカリ性に対する実験でも優れた耐久性が証明されています。鳥の汚物は酸性なのでそのまま屋根に付着したままにしておくと、浸透して酸化、腐食につながります。特に真夏など天気が続くとさらに腐食の侵攻を早めることになりかねません。車に鳥のふんが付着してもすぐに取れますが、屋根となれば・・。
瓦には他の屋根材と比べて、格別の耐久性があります。
七、経済性
瓦屋根の初期費用は他の屋根材と比べると高くなってしまいます。しかし、10年後、20年後、30年後の修繕費用まで考えるとトータルでは経済的です。
また、断熱・通気性に優れることから室内を快適にする助けをしてくれます。冷暖房費節約となり省エネにもつながります。
八、耐火性
土が炎にで焼かれて瓦が出来上がります。したがって火には強いです。
九、美観
機能性や環境性などにも優れていますが、なんといっても日本風景の中での美しさ。
独特な波打つ形状。四季折々の風情。1日の中でも様々に表情を変え、朝日・夕日に照らされ輝く瓦の美しさ。個々の瓦の楽しさもあれば、街並みを創る風情、日本人なら守っていきたい情景です。
©2018 塩原瓦工事店 合同会社 | https://sioroof.com/